ここ数年、日本各地で「タップルーム」への注目度が高まっています。タップルームとは、ブルワリー(醸造所や飲食店が運営するビアバー)が併設する飲食スペースのことで、そこでしか味わえない鮮度抜群の自社製クラフトビールを楽しむことができます。
ビール好きにとっての聖地とも言えるタップルームは、その場でしか感じられない香りや味わい、醸造の裏側に触れられる魅力が詰まっています。
本記事では、タップルームの基本からバーやパブとの違い、提供されるビールの種類などを現役ブルワーの視点で詳しく解説し、あなたの次のビール体験をより豊かなものにするための情報をお届けします。
クラフトビール好きに
話題のタップルームとは

タップルームはビール愛好家の間で「ブルワリー直送の温度管理がある新鮮なビール」の象徴として語られ、その独自性から口コミで人気が広がっています。
タップルームでは、醸造所が培った技術と情熱が注ぎ込まれたビールを、樽から直接注いで提供するスタイルが特徴です。 初めて訪れると、ビールの作り手とその背景に触れられる特別な空間として、他では味わえない“特別感”を感じることでしょう。
多くの場合は多種多様なブルワリーのビールを提供している
タップルームは、名前のとおり「タップ(tap)」=「蛇口」から直接ビールを注ぐ場所という意味合いを持ちます。ブリューパブの場合は、醸造内に併設されており、そこで作られたクラフトビールが飲めます。
一般的な居酒屋やバーでは瓶や缶のビールが主流ですが、タップルームでは仕込んだばかりの樽生ビールをダイレクトに味わうことができ、そのフレッシュさは一度体験すると病みつきになります。
タップルームの魅力は、この「現地の味を味わえる」と言っても過言ではありません。
樽生でフレッシュなビールが味わえるのが最大の魅力
クラフトビールはビールの風味を最大限に引き出すために、新鮮さが命とも言われます。タップルームでは、仕込んでから間もない樽生ビールを提供するため、ホップの香りや麦芽の甘みがピークの状態で楽しめます。
瓶詰めや缶詰めをしてから流通するまでにはどうしても劣化が避けられませんが、タップルームでのビールはそれを最小限に抑えることが可能です。
また、ブリューパブの場合は醸造スタッフから直接話を聞きながら飲めるため、新作ビールや試作段階のビールをテイスティングできる機会も多く、クラフトビールファンにはたまらない環境です。
地域活性化のコミュニティの場になっている場合も
タップルームは単にお酒を飲む場所ではなく、地域コミュニティのハブとして機能することもあります。
地元の人が集う憩いの場として、定期的なイベントやワークショップが開催されることも多く、ビール造りのワークショップやタップテイクオーバー、地元食材を使ったフードペアリング会など、多彩なプログラムが魅力です。
観光客だけでなく地元住民にも親しまれることで、周辺地域の活性化に寄与し、新たな賑わいを生み出しています。
タップルームはバーやパブとは違うの?

ビールを提供する場として一見似ているバーやパブですが、タップルームは提供の背景や目的がまったく異なります。 ここでは、その違いを知ることで、次に訪れる際の楽しみ方や醍醐味がぐっと深まります。
ブリューパブとタップルームの違い
一般的なバーでは、銘柄やスタイルに関係なく、流通しているビールを提供することがほとんどです。対してブリューパブは、あくまで「自社醸造」のビールに特化している点が大きく異なります。
また、バーはアルコール全般を扱い、カクテルやウイスキーなど多彩なドリンクメニューが魅力ですが、タップルームはビールに特化しているため、ビールの専門家やブルワーとの会話を楽しみながら、自分の好みを深掘りできるのがポイントです。
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タップルームで提供される主なビールの種類

タップルームでは、多彩なスタイルのクラフトビールを提供しています。その日の気分やペアリングする料理に合わせて、好みの一杯を選ぶ楽しみがあります。 以下では代表的なスタイルを詳しく解説します。
エール系ビール
ペールエール
ペールエールは、ビールスタイルの中でも最もスタンダードな存在です。ホップの香りと程よい苦み、麦芽の甘みがバランス良く調和しており、タップルームでも定番として提供されることが多いスタイルです。
アルコール度数は5%前後と飲みやすいため、ビール初心者から上級者まで幅広く楽しめます。
IPA
インディア・ペールエール(IPA)は、ホップを大量に投入することで強い苦みと柑橘香を持つのが特徴です。通常のペールエールよりもアルコール度数やホップ感が前面にでるため、苦み好きにはたまらない一杯。
タップルームでは、そのホップの鮮度を活かしたフレッシュなIPAを味わえるのも大きな魅力です。
スタウト
スタウトは、焙煎した麦芽による濃色とコーヒーやカカオを思わせるロースト香が特徴です。
特にタップルームでは、窒素ガスを使ったナイトロスタウトなど、家では飲めないビールを提供しているところもあり、タップルームの大きな魅力です バリエーション豊かなスタウトを提供する店も多く、その奥深い味わいを楽しめます。
ブラウンエール
ブラウンエールは、モルトの甘みと軽いナッツ感が調和した、まろやかな味わいが特徴です。比較的ホップが控えなものが多く、じっくり飲み進められるビールとして人気です。
タップルームでは、フルーツやスパイスなどを使った限定のブラウンエール等をリリースするブルワリーもあり、地元色を感じられる一杯が楽しめます。
ラガー系ビール
ピルスナー
爽快な苦みとシャープなキレが特徴のピルスナーは、世界中で愛されているラガービールの代表格です。
タップルームでは、継ぎ方や、タップの形状にこだわったお店もあり、炭酸ガスの感じ方であじわいが変わるなど、大きな楽しみの一つです。クリアな飲み口が暑い季節にぴったりです。
デュンケル
デュンケルは、ダークラガーの一種で、ローストモルトの香ばしさと甘みが特徴です。
黒ビールが苦手な人でも飲みやすい柔らかい口当たりが魅力で、タップルームでは、ヴァイツェンを濃くしたデュンケルヴァイスやスパイスを使ったデュンケルなど、個性的な一杯に出会えることもあります。
ヘレス
ヘレスは、ミュンヘン発祥のラガーで、モルトの甘みと控えめなホップ香が特徴です。ピルスナーほどキレ重視ではなく、丸みのある味わいが楽しめるスタイル。
タップルームでは、おつまみとのペアリングを意識した提供を行う店舗も多く、料理との相性で新たな発見があるでしょう。
ベルギー系ビール
ウィットビール
ベルギーの伝統的な小麦ビールで、オレンジピールやコリアンダーなどのスパイスが香るのが特徴です。
最近では、日本の柚子や山椒を加えた和テイストのウィットビールなど、オリジナルレシピに挑戦しているブルワリーも増えています。
セゾン
セゾンは、ベルギーの農家で夏季に造られた小麦主体のビールが起源とされ、スパイシーかつフルーティーな香りが楽しめます。
季節限定のフルーツセゾンやハーブを使った実験的なセゾンが登場し、訪れるたびに新しい味わいに出会えます。
Repubrew厳選!
タップルームで飲んで欲しいビール3選!

静岡県沼津市と三島市にあるRepubrewのタップルーム。ここではそのタップルームで、是非飲んでいただきたい樽生ビールをご紹介します!
1.Repbrew本生

イタリアンピルスというスタイルのビールでキレがあります。缶にもなっている商品ですが、生で味わうのもフレッシュでおすすめです。タップルームでフレッシュなものを飲んで欲しいと思う一杯。
2.バーガーラガー
三島店のハウスビールで、ハンバーガーとペアリングするために作っているスモークラガー。モルトをスモークしているので、ハンバーガーのパティの味わいを引き立たせます。
3.沼津Hazy IPA

缶にもなっている定番商品ですが、アメリカホップがふんだんに入っており、フレッシュな味わいで飲むとしっかりとトロピカルジューシーな味わいが引き立ちます。
まとめ
タップルーム は、醸造所直結ならではのフレッシュな樽生ビールに加え、ブルワーとの交流や地域コミュニティの拠点としての役割など、多面的な魅力を持っています。
バーやパブとは一線を画す専門性の高さと体験型コンテンツが、クラフトビールファンの心をつかんで離しません。
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